【保存版】元花屋が解説! おすすめのフローリストナイフと使い方

お花屋さんで店員さんがハサミじゃなく、ナイフを使っているのを見たことがある方もいるんじゃないでしょうか?

お花屋さんが使っているナイフは「フローリストナイフ」といいます。
ハサミではなくて、ナイフを使うのはちゃんとした理由があります!

この記事では以下の人におすすめです!

この記事がオススメな人
  • フローリストナイフについて知りたい人
  • フローリストナイフの使い方を知りたい人
  • おすすめのフローリストナイフを知りたい人

お花屋さんはもちろん、趣味でお花をやられている方にも「フローリストナイフ」について知ってもらえればと思います!

花屋時代に愛用していたお花用のハサミもこちらの記事でご紹介しています!
ぜひ読んでみてください!

目次

フローリストナイフとは?

フローリストナイフは、お花を切る用のナイフです。
普通のナイフと違い、先端が丸みがあって刺さらないようになっています。

多くのモデルは持ち運びや安全面を考えて、折りたたみ式になっていることが多いですね。

お花を切る用のナイフなのでお花屋さんでは、ほとんどの店員さんが使っています。
僕が働いていたお店では従業員全員が使用していました!!

おすすめのフローリストナイフ

先に、おすすめにフローリストナイフをまとめておきます!
使って見たいとお考えの方は是非参考にしてください!

VICTORINOX(ビクトリノックス) フローリストナイフ

私もずっと愛用していたのは、こちらのフローリストナイフです。
働いていた花屋でも基本的にはこのナイフを使っている人がほとんど。


フローリストナイフといえばこれ!といった感じの定番商品。

どれがいいか分からないといった場合にはとりあえずこれを選んでおけば間違いないです!

サイズ感もちょうど手に馴染む大きさで切れ味もすごくいいです!
文句なしにおすすめできるものになってます!

このフローリストナイフは色も豊富なのが嬉しいところです!
どうせ使うなら自分のお気に入りの色で使いたいですからね!

このフローリストナイフがあまりお店で売っているところは見たことがないです。
購入する場合は、ネットで買うことをおすすめします。

VICTORINOX フローリストナイフ カーブ

こちらは、「VICTORINOX フローリストナイフ」の刃の先端ががカーブしているタイプです。

始めて使う人はストレートタイプの方が使いやすいと思いますが、こちらもお花屋さんで使っている人が多いです。先端が少し曲がっているので切るときに引っかかり切りやすいです。

アルス フローリストナイフ フローナ 

園芸用品で有名なアルスからもフローリストナイフが発売されています!!
一度、同僚が持っていたので使わせてもらいましたが、こちらも使いやすいと思います。

VICTORINOXフローリストナイフとの違いはグリップになります。
VICTORINOXの方は硬めのプラスチックのような素材ですが、こちらは樹脂製になっています。
こちらの商品はホームセンターにもよく置いているところを見かけます。

こちらも刃先がカーブしているタイプもあります。

フローリスナイフのメリット

「お花を切るだけならナイフではなく、ハサミでいいのでは?」と思いませんか?
ハサミではなくフローリストナイフをお花屋さんが使うのには、いくつか理由があります。

フローリストナイフのいいところは下の3つです。

  • ハサミよりもお花が長持ちしやすくなる
  • 軽くて小さい
  • 持ちながら作業ができる

それでは一つずつ解説していきます!

ハサミよりもお花が長持ちしやすくなる

  • 茎を潰さずに切ることが出来る
  • 茎を斜めに切りやすい

フローリスナイフで茎を切るとハサミで切るよりもお花が長持ちしやすくなります。
お花を長持ちさせたい場合には水をしっかり吸わせて上げる必要があります。


お花が長持ちするかどうかにナイフがどう関係してくるの?と思われる方もいるかもしれません。

なぜ、ナイフを使うとお花が長持ちしやすくなるのかというと茎を潰さずに切ることができるからです!

ハサミで茎を切る場合、2枚の刃で挟んで押しつぶすように茎を切っています。
そのため、茎を潰してしまっています。


ナイフで切る場合はナイフの刃を引いて切るので茎を潰すことなく、切ることが出来るので水を吸いあげやすい状態になります。

また、水をたくさん吸わせてあげるには、茎の切り口の部分を広くしてあげる方法が一番簡単です。


方法は簡単で茎を切るときに、斜めになるように切るだけです。


茎の断面が斜めになるように切ると、茎の断面積が広くなって多く吸えるようになります!
茎を斜めに切ることはハサミでも可能ですが、ナイフを使うとより斜めに切りやすいです!

軽くて小さい

フローリストナイフはハサミに比べて小さくて軽いです。折りたたんだ状態だと10cm程度の大きさになります。そのため、持ち運びも楽で使っていても疲れにくいです。

お花屋さんで働いていると、腰にハサミケースをつけている人が多いと思います。そのケースの中にはお花用のハサミ、枝物用の剪定バサミ、ラッピング用紙用のハサミなど人によっては更にハサミを入れていることもあります。

それらを腰にぶら下げて仕事をしていると重くて疲れてしまいます。
そのため、出来るだけ軽くしたいという意味でも小さくて軽いというのはメリットです。

持ちながら作業出来る

フローリストナイフを一番使う場面は、フラワーアレンジメントを作るときです。
そして、「持ちながら作業できる」というのが、お花屋さんがフローリストナイフを使う一番の理由です
アレンジメントを作る時に利き手でナイフを持ってお花も利き手で吸水フォームに挿したいです。でも、ハサミだと大きさがあるので持ちながらお花を挿すのは少しやりづらいです。

小さくて、持ち手の部分が細いので、小指と中指で抑えておけば他の指を自由に使うことができます。ナイフで切って利き手の3本の指でお花を掴んで活けることが出来ます。

フリーリストナイフを持ちながらお花を掴むとき


フローリストナイフを使うと効率よく作業できますが、お家で少しの量のお花を切るだけならかかる時間はそこまで変わらないかなと思います。普通にお花を楽しむ方にとっては、お花の持ちが良くなるというのが一番のメリットですね。

フローリストナイフのデメリット

ここまで、フローリストナイフの便利なポイントを説明してきましたが、デメリットはないのか?と気になる方もいらっしゃると思います。フローリストナイフのデメリットはいくつかあります。

  • ナイフを使うのが怖い
  • うまく切るのにコツがいる

それでは解説していきます!

怖い

フローリストナイフのデメリットで最初に気になるのでは、使うのが怖いことです。
ハサミは日常的によく使いますが、ナイフを使うことはあまりないですよね。
特に新しいナイフの場合は切れ味がすごくいいので、余計怖いです。
そのあたりは、慣れていくしかないというのが正直なところになります。

私もフローリスナイフを使い始めたときは、手を切ってしまうんじゃないかと怖かったのを覚えています。ですが、7年間お花を扱う中でナイフで手を切ったことは一度もありません。正しい使い方をすれば手を切ってしまうことはないでしょう。

うまく切るのにコツがいる

フローリストナイフはハサミとは違って切るのに少しコツが必要です。始めは刃の当てる角度やナイフをどのように引いて切るのかなど慣れるまで切りにくいです。これに関しては、正しい持ち方を覚えて慣れていくしかありません。
おすすめの練習方法としては、切っていらなくなった茎を切る練習に使うのがいいですね。
特にお花屋さんで働いている人は、捨てる茎がたくさん出てくると思います。それをゴミ箱に入れるときにナイフを使って短くしてあげれば、練習もついでに出来てしまうのでおすすめです!

フローリストナイフの使い方

フローリストナイフはとても便利ですが、正しい使い方をしないと刃物なので危険です!
怪我をしないためにも安全に気をつけて正しい使い方を知っておきましょう!

ここでは、フローリストナイフの使い方を解説していきます!

フローリストナイフの開き方

フローリストナイフは最初折りたたまれているので、まずは開き方を説明します。

STEP
両手でナイフを持つ

まずは、両手でナイフを持ちます。
片手で持ち手の部分、もう片方の手で刃の側面にある窪みのある部分に手をかけます。

STEP
ゆっくりと外側に向かって開いていく

両手で掴んだら、ゆっくりと外側に向かって開いていきます。
開いていくときにナイフは内側に戻ろうとしていくので、少し力が必要になるかもしれません。

STEP
カチッと音がなるまで開いていく

「カチッ」と音がしてナイフの刃の部分と持ち手の部分が真っ直ぐになるまで開けたら完了です!

フローリストナイフの閉じ方

開くときの逆の手順で閉じます。

STEP
ナイフを両手で持つ

片手で持ち手の部分、もう片方の手で刃の側面にある窪みのある部分に手をかけます。

STEP
ゆっくりと刃を折りたたんでいく

両手でナイフを持ったら、ゆっくりと両手を近づけていき折りたたんでいきます。
刃が完全に持ち手に収まったら、完了です!

その時に、ナイフの刃と持ち手の間に指を入れないように気をつけてください。
もし、手が滑ったときに刃が勢いよく戻ってしまうと怪我をする可能性が高くなってしまいます。
ですので、絶対に間に指を入れないように気をつけてください!

フローリストナイフの持ち方・切り方

今回は右手でナイフを持つ場合を解説していきます。
左手でも動きは同じになるので逆の手でやってみてください。

フローリストナイフの持ち方

  1. ナイフを開いた状態で、右手の中指・薬指・小指の三本で握ります。
  2. 握ったときに親指と出ている刃の部分が同じくらいの長さになるように握る位置を調節します。
  3. 親指は刃と平行になるように立てて持ちます。

フローリストナイフの切り方

開いた状態のナイフを右手に持ちます。

茎を親指と人差指の間に載せて、切りたい部分に刃を当てる

切りたい茎を親指と人差し指の間の部分に載せます。
載せたら切りたい部分が刃に当たるように位置を調整します。

ナイフを引くように切る

それでは、実際に切って見ましょう。
ナイフは引くことで切ることが出来ます。
始めはナイフの刃の付け根側に当てて、引きながらナイフの刃の先端に移動させていくイメージです。
刃の一部分を使って切るのではなく、全体を使って切ることがポイントです!

刃の形 直線とカーブ

フローリストナイフには刃の形が2種類あります。

  • 直線
  • カーブ

どっちがいいというのは正直あまりないかな?というのが正直なところです。

カーブタイプは先端がカーブしているので切るときに引っかかる感じがして切りやすいと感じる人もいます。

僕は両方とも使っているのですが、個人的には直線タイプの方をおすすめしたいです。
直線の方が変な引っかかる感じもしませんし、自分が思ったように切れるかなと思います。

カッターナイフではダメなのか?

フローリストナイフではなく、カッターナイフではダメなのかと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言うとダメではないですが初心者にはお勧めはしません

なぜなら、カッターナイフはフローリストナイフに比べて刃の厚みがほとんどなく薄いです。そのため切るときに刃がブレてしまいます。硬めの茎や枝を切ることもあることを考えるとそれなりの厚みがある方が安定して切ることが出来て安心です。

ただ実際のところ、お花屋さんではカッターナイフを使っている人も割といます。 どこでも買えますし、刃の切れ味が悪くなったら刃を交換するのも簡単です。ただ、お花屋さんはずっと長い間ナイフを扱ってきていて慣れているからというのも当然あります。
これからナイフを使ってみよう!と思う方は、まずはフローリストナイフをお勧めします。

フローリスナイフのお手入れの仕方

フローリストナイフは使っていく上でメンテナンスしてあげる必要があります。
メンテナンスといっても普段は使い終わったらきれいに洗って拭いてあげれば十分です!

植物を切ると植物の汁や花粉がついて汚れてしまいます。そのままにすると切れ味も悪くなりやすくなりますし、雑菌が繁殖してしまいます。お花の持ちにも影響するので使い終わったら、きれいにすることを意識しましょう!

使っていくとどうしても刃こぼれや切れ味が悪くなってきます。その場合は、自分で刃を磨いであげる必要があります。ちゃんとした砥石で研いであげる方がいいと思いますが、少し難しいイメージですよね。

そんな方におすすめなのが、こちらのシャープナーです。

棒状の砥石をナイフに当ててあげることで刃を磨くことが出来ます。普通の砥石で磨くよりも簡単に扱うことが出来るので、刃を研ぎたいけど砥石がなくても困っている人や普通の砥石を使うのは難しいそうとお考えの方におすすめです!

といっても、そんなにすぐには切れ味が悪くなるものではないです。なので、実際に刃こぼれしたり切れ味が悪くなったら考えればいいと思います。

まとめ

最後にフローリストナイフのいいところ、よくないところを振り返っておきます!

  • ハサミよりもお花が長持ちしやすくなる
  • 軽くて小さい
  • 持ちながら作業ができる
  • ナイフを使うのが怖い
  • うまく切るのにコツがいる

フローリストナイフはお花を扱う上で使えるとすごく便利な道具ですので、ぜひ使えるようになってほしいなと思います!

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この記事を書いた人

大学卒業後に花の専門学校に行き、都内の生花店で勤務!
現在は、花業界から離れて仕事をしています。
転職してからも観葉植物や多肉植物を育てています。

花屋で学んだ経験と知識を多くの人に共有していきたいと思ったのでブログで発信しています!

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