【国家資格】元花屋が解説するフラワー装飾技能士3級 花屋で働くなら必要?

お花屋さんで働くのに資格とかって必要なのかな?
どんな資格なの?
持ってたほうがいいの?
うまくなるの?
そんな疑問に、花屋で7年間働いた私が体験を交えながら解説していきたいと思います。

目次

フラワー装飾技能士 3級って?

お花屋さんの国家資格です。
検定の内容としては、花束、アレンジメント、ブーケなどの制作を制限時間内で行います。使用する花材は、ある程度例年決まっているようです。
座学のテストもあります。

wikiで検索して見てみると

フラワー装飾技能士(フラワーそうしょくぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会が実施する、フラワー装飾に関する学科および実技試験に合格した者をいう。なお、試験問題作成は中央職業能力開発協会が行う。生花をメインに、ブライダルブーケの製作、パーティーや葬儀場などの飾り、フラワーアレンジメントパーティ会場の飾りつけなどフラワー装飾技能を証明する資格で、名称独占資格である。等級には、1級から3級まであり、それぞれ上級技能者、中級技能者、初級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられている。

wikipediaより
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フラワー装飾技能士

受験資格

  • 3級 誰でも受験可能
  • 2級 実務経験2年以上 または3級保持者
  • 1級 実務経験7年以上または2級保持者かつ実務経験2年以上
               または3級保持者かつ実務経験4年以上

試験内容

学科テストと実技試験になります。

学科テスト

学科テストに関しては

  • フラワー装飾の歴史
  • フラワーデザインの基礎理論
  • 基礎技法
  • ブーケ、花束、アレンジメント、コサージの制作方法
  • ディスプレイの仕方
  • 材料について
  • 植物について
  • 安全衛生について

改めて調べてみたら大まかに分類分けするとこんな感じでした。

厚生労働省が出しているPDFのリンクを張っておきます。
内容は更新される場合もあるのでご注意ください。

厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/128_flower_2.pdf
更新日 2022年8月2日

学科テストを受けて

学科テストは正直内容はほとんど覚えていないのですが、そんなに難しくなかったと思います。私は過去問を持っていたので数年分を何回か通しでやる程度で十分でした。
あとは記述式とかではなく、記憶が間違っていなければ○✕で答えていく形式だったと思います。

実技試験

実技試験は厚生労働省のページを見ると

  • ブライダルブーケ
  • コサージ
  • 花 束
  • アレンジメント
  • ループリボン

の4つを作る事になっています。

なんですが、実際に私が試験を受けたときにはブーケは制作しませんでした。
もしかしたら私が受けたときと内容が少し変わったか、試験を受ける地域によって変わるのかもしれません。

実技テストを受けて

3級は小さめのラウンドアレンジメント、ブーケタイプの花束、ブートニア、ループリボンの制作をしました。私は3級を練習しだしたときは、まったくの未経験だったのでハサミやナイフの使い方も不慣れでした。

3ヶ月くらい練習を積んで、なんとか合格することができました。ループリボンは特に苦戦してリボン丸々一缶?を使い切ってなんとか安定して作ることが出来るようになりました。

ループリボンは、花束用のとブートニア用の2個作ることになります。作り方は一緒ですがサイズが違います。

花束とアレンジメントも何度も作っては崩して作っては崩してを繰り返してました。

練習する際は、花束から練習して、その後アレンジメントを練習すると花が短くて練習できない!ってことがなくなります。

検定では寸法や使用する花の本数など細かく決められています。なので、おしゃれに作る!というより決められたものを制限時間内にいかにきれいに正確に作るかが重要になってきます。

資格って持ってたほうがいいの?

結論から言うと資格そのものは必要はないです。
花束やアレンジメントがきれいに作れさえすれば資格がないとできない仕事ではないからです。ですが、就職時や転職時に持っていると最低限の知識、技術の証明になるので持っていてもマイナスになることはないと思います。変に趣味でお花を習っていました!っていうよりはしっかりとした資格を持っていたほうが好印象を持ってもらいやすいと思います。

資格の勉強、練習するとうまくなる?

うまくはなります!

かわいい、オシャレなものが作れるようになるかと言われるとなりません!

検定で作る花束やアレンジメントはあくまで検定用のものだと思ってもらったほうがいいです!!!

これは本当にそうです!

実務で検定のようなものを作ることはほぼないです。

3級ではカーネーション10本と小花とグリーンで花束を作りましたが、実際に花屋で働いていてそんな花束つくることはほぼないです。

どうせ作るならいろんな種類のお花を入れたほうが見栄えもいいですし、お客様の方も楽しめます。

カーネーションも10本も買ったら2000〜3000円はします。どうせその金額出すなら色んな花あったほうが嬉しいですよね。

ただし!!

検定で学べる花束は

  • スパイラルで組む
  • 花それぞれの役割
  • 花と花の間にグリーンを入れて膨らませる(グリーンの役割)
  • 花束を紐で結ぶ結束の仕方
  • お花の面を揃えて束ねる技術

どれも大切ですが花束をスパイラルで組むことを覚えるのが最重要です。
これができないといつになってもぺちゃんこな花束しか作れません。

アレンジメントは

  • 器に吸水フォームをセットする方法
  • 吸水フォームの面取りの仕方
  • 吸水フォームを隠すグリーンの使い方
  • フォーカルポイントの理解
  • 茎を一点に向かってお花を挿す事の大切さ

アレンジメントでは挿した茎が一点で交わるように挿すことの大切を特に意識してもらいたいです。これは仕事しだしてから特に言われました。

コサージは

  • ワイアリングの方法
  • 花に合わせたワイヤーの太さの選び方
  • フローラルテープに使い方
  • 巻き上げ

このあたりの基本が学べるかなと思います。

これらは本当に大切で、どんな花束、アレンジメントを作るにも使える考え方技術です!

なので、検定自体はそこまで取る必要はないと思いますが、基礎の習得としてはとてもいいと思います!

まとめ

まとめると、フラワー装飾技能士3級は

  • 花束、アレンジ、コサージの作り方を作れるようになる
  • 資格自体はなくても困らない
  • 就職時にあると印象が良くなるかも?
  • 大切な基礎の部分が学べる

こんなかんじですね。あって困るものではないので時間に余裕があれば資格は取らないにしても勉強だけでもしてみるといいと思います!

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この記事を書いた人

大学卒業後に花の専門学校に行き、都内の生花店で勤務!
現在は、花業界から離れて仕事をしています。
転職してからも観葉植物や多肉植物を育てています。

花屋で学んだ経験と知識を多くの人に共有していきたいと思ったのでブログで発信しています!

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